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スプリンクラーポンプ加圧運転

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IMG_0015スプリンクラーポンプ
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1970.9/25 東京都出身。 30代のときに異業種から環境プラントへ転職。そこで設備のノウハウを体得した後、40代でビル設備管理業界に入る。その間、数多くの現場を渡り歩きメンテナンス経験を積む。すべて実践で学んだ知識だけを初心者に伝えている。【所有資格:一級ボイラー技士・危険物乙四・第三種冷凍機械責任者・第二種電気工事士】

スプリンクラーの圧力が下がっていませんか?

あなたのビル現場では、スプリンクラーの圧力が下がりませんか?

巡回点検時に、ゲージ圧力計の数字を毎日記録してみてください。

もし、自然に圧が下がっているのであれば加圧しなければなりません。

加圧とは、スプリンクラーポンプによるポンプアップです。

 

なぜ、スプリンクラーの圧力が自然に下がるのか?

スプリンクラーポンプにはアラーム弁というものがあります。

アラーム弁はパイプシャフト内にある、流水を検知する装置です。

また、アラーム弁は流水を制御する弁でもあります。

アラーム弁が経年の水頭圧に耐えられなくなると自然減圧します。

アラーム弁

 

もし、スプリンクラーの圧力が下がった場合

0.80Mpa以下でスプリンクラーポンプが自動起動します。(最も多いのが、0.76Mpaあたりです)

屋上の消火用補給水槽が減水しないように、自動起動設定がされています。

もし、減水によりスプリンクラーポンプが自動起動した場合は厄介です。

スプリンクラーポンプが運転されると、館内全体で火災警報が発報します。

数字はあくまでも一例であり目安です。全ての事業所において同様に運用はできません。】

IMG_0014スプリンクラーポンプゲージ圧力計

ここまでのまとめ

  1. アラーム弁が水頭圧の負荷に耐えられなくなります。
  2. 屋上の消火用補給水槽の水位が下がり、圧力も落ちます。
  3. 圧力が下がるとスプリンクラーポンプが自動起動します。
  4. SPポンプが自動起動すると館内全体で警報が発報します。

 

事前にポンプアップで加圧をしなければならない理由

ただポンプが運転されただけでは、スプリンクラーは発動されません。(天井から散水されません)

その辺は安心できますが、スプリンクラーは火事を想定しています。

館内で火災警報が発報しますと、「火事か?」と周囲の人が驚きます。

また、ビル現場によっては契約された警備会社にも通信で発報されます。

それを避けるため、圧が下がる前にSPポンプを運転して加圧をします。

 

スプリンクラーポンプライン

スプリンクラーポンプライン

 

加圧とはスプリンクラーポンプの締め切り運転です

(契約の警備会社に電話をします。「SPポンプを動かしますので、警報が上がります」)
防災盤の警報音スイッチをオフにします。負荷制御遮断スイッチをオンにします。
SPポンプの吐出弁を全閉にします。
SPポンプ制御盤より手元運転開始します。
約5秒後、圧力計を見ながら吐出弁を少しづつ開けます。
約20秒後、圧力が十分上がったのを確認してポンプを停止します。(0.78Mpa→1.1Mpa)
SPポンプの吐出弁を全開にします。
(SPポンプ制御盤の呼び水槽減水ランプの点灯を復帰ボタンで消します)
防災盤の警報音スイッチをオンにします。負荷制御遮断スイッチをオフにします。
(契約の警備会社に電話をします。「SPポンプを停止しました」)作業終了です。

締め切り運転と謳っているが、そんなことをして事故にならないのか?

ご安心ください。大丈夫です。
わずか30秒ほどの手元運転です。
また、圧の逃げ道もあります。

 

作業終了後に重要な確認をします

ボールタップが戻れば給水は止まります

 

IMG_0016スプリンクラーポンプ呼び水槽内給水停止

ボールタップが戻らなければ給水され続けます

 

IMG_0017スプリンクラーポンプ呼び水槽内給水中

漏水事故防止のために補給水の停止を確認します

加圧後に、必ず確認しなければならない箇所があります。

それは、呼び水槽内のボールタップです。

ボールタップの戻り具合と補給水の停止を確認します。

ポンプアップ後は、空になった呼び水槽に水が補給されます。

呼び水槽内のボールタップは、経年で動きがシブくなります。

動きがシブいと、ボールタップが戻らずオーバーフローします。

ですから、加圧後は必ずボールタップの戻りを確認してください。

もし、ボールタップが戻っていなければ、手で動かせば戻ります。

全体のまとめ

  1. アラーム弁が水頭圧の負荷に耐えられなくなります。
  2. 屋上の消火用補給水槽の水位が下がり、圧力も落ちます。
  3. 圧力が下がるとスプリンクラーポンプが自動起動します。
  4. SPポンプが自動起動すると館内全体で警報が発報します。
  5. 火災警報の発報により館内が非常事態に陥ります。

SPポンプの自動起動による火災警報を避けるため、事前にSPポンプの締め切り運転をします。

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1970.9/25 東京都出身。 30代のときに異業種から環境プラントへ転職。そこで設備のノウハウを体得した後、40代でビル設備管理業界に入る。その間、数多くの現場を渡り歩きメンテナンス経験を積む。すべて実践で学んだ知識だけを初心者に伝えている。【所有資格:一級ボイラー技士・危険物乙四・第三種冷凍機械責任者・第二種電気工事士】

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