Building management & Energy management

設備求人で騙されない方法

もしあなたが、このページをご覧になれば、転職でだまされる可能性がグンと減るでしょう。

事業主がよくやるダマしの手口を完全公開!

「人材が足りない」

「募集をかけても人が集まらない」

人手不足の中、事業主は頭を抱えて新人募集に四苦八苦しています。

そこで、人手不足と呼ばれている時代に事業主は、どのようにして新人募集をかけるのか?

実際にあった三つの事例を、以下に詳しくご紹介します。

 

1. 別の募集案件に誘導する撒き餌の手口

【求人票(フルタイム)】

就業場所新○○劇場
賃金(税込)a+b  200.000円~22.6000円
仕事の内容劇場・ホールの施設管理業務
雇用形態勤務地限定正社員
必要な免許・資格2種電工・2級ボイラー・3種冷凍機 必須

例えば、求職者が上の求人票をご覧になられたとします。

求人票を見た印象

  • 就業場所の印象…勤務地をスマホで調べれば、“最新設備のキレイな職場”という印象です。
  • 賃金の印象…20万円~22.6万円は、平均的な印象です。
  • 仕事の内容の印象…劇場・ホールの仕事は、人を魅了する洒落た感じがします。
  • 雇用形態の印象…勤務地限定正社員は、毎年の入札競争に振り回されない安定感を感じます。
  • 必要な免許・資格の印象…必要な資格3つは、参入障壁が高くて応募競争率が低い印象です。


上の求人票を見て、いくつもの良い印象が見受けられたら、求職者は嬉しいはずです。

そこで、この求人が良いと判断した人は、応募を決めて、会社に履歴書を郵送するでしょう。
(この求人票には、備考欄に『メールアドレスを履歴書に記載してください』と表記あり)

ところが、ここで予想外の展開が待ち受けています。

予想外の展開とは?

履歴書を郵送し、一週間後に以下の内容で、事業主から応募者にメールが届きます。

この度ご応募いただきました求人ですが、対象物件の採用が充足いたしましたため、○○様が宜しければ別物件での選考を進めさせていただきたく存じます。

大変恐れ入りますが、何卒ご検討の程よろしくお願い申し上げます。

ご提案できる別物件につきまして、一例でございますが以下に記載いたします。

ご参考までにお目通しくださいませ。

(勤務地のご希望等ございましたら、面接の際にご相談ください)

  • ○○の外資系ホテル
  • ○○の商業施設
  • ○○のオフィスビル など

選考に進んでいただける場合は…

という内容で、別物件を紹介されます。

もし、あなたがお人好しであるならば、最悪の事態を招くでしょう

ところが、別物件の紹介では腑に落ちません。

勘のいい人ならば、ここである疑問が湧きます。

「本当に対象物件の採用が充足しているのか?」

・・・

したがって、それを確かめるために、ハローワークに問い合わせをしてみます。

「こちらの求人は、何人の応募者が申し込まれていますか?」

もしそこで、「この求人の応募者はあなただけですね」
という返事であれば、メールの内容は明らかに作為的な誘導です。
(仮に、複数の応募者がいたとしても会社を疑ってください)

ですから、別物件の案内を喜んではいけないのです。

メールの文章は、紳士的ですが、やり方に悪意を感じます。

このやり方は、ビル管理業界の常套手段です。

人気のない現場に誘い込むための手段で用いられます。

つまり、誘導先は激務(パワハラ現場)である可能性が高いので、注意が必要です。

事例1:まとめ

求人票には、魅力的な現場を紹介。

申し込み後、魅力的な現場は反故され、別物件へ誘導。
採用後、誰もが辞めてしまう現場で勤務。

 

2. 実は、責任者を求めている募集案件

【求人票(フルタイム)】

就業場所○○市役所 第〇庁舎
賃金(税込)a+b  280.000円~280.000円
従業員数企業全体  120人
就業場所    4人
(うち女性   0人)
(うちパート  2人
雇用形態正社員以外
契約社員
必要な免許・資格・建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)
・1級ボイラー技士
・危険物乙4種
・第3種電気主任技術者(電験3種)

例えば、求職者が上の求人票をご覧になられたとします。

求人票を見た印象

  • 就業場所の印象…官公庁舎の仕事は、当たり・はずれ、があります。
  • 賃金の印象…税込みでも28万円は高給です。
  • 従業員数の印象…就業場所4人は小規模現場です。
  • 雇用形態の印象…職場全体の雇用形態が、契約社員2人にパート2人であるのが分かりました。
  • 必要な免許・資格の印象…・ビル管理士・1級ボイラー・電験3種‥これら三つは上位資格です。


上の求人票を見て、いくつかの条件が自分の希望と合えば、求職者は嬉しいはずです。

ところが、せない点が3つあります。

解せない点3つ

  1. 新人募集で給料28万円は高給。
  2. 4人の小規模現場で、契約社員2人とパート2人で区分されている。
  3. 新人募集で上位資格者を求めている。


せない点3つを分析すると、求めている人材は、責任者であることが推測できます。

しかし、求人票には『統括責任者募集』の記載がありません。

もしここで、気に入った案件であるならば『この求人は責任者の募集であるのか?』をハッキリさせなければいけません。

そこで、ハローワークを通して、会社にいくつか質問をしてみます。

☎「資格は4つ必要ですか?」→「欠けていても大丈夫です」
☎「設備でなぜ、パートが2人いるのでしょうか?」→「高齢者です」
「責任者募集の求人ですか?」→「はい、実はそうなんです。現在の責任者が高齢でして‥」

といった、『統括責任者募集』の告知なしで、誰かを責任者にさせる手口があるのです。

もし、あなたが初心者で、上位資格をお持ちであるならば、最悪の事態を招くでしょう。

もし仮に、あなたが設備経験ゼロで、上位資格をお持ちであるとします。

尚且つ、後先考えずに、まい進するタイプであれば、目も当てられません。

面接時に、「後任の責任者になっていただけませんか?」といった交渉がない場合もあるからです。

実際に、“上位資格を持っていれば、経験が無かろうが責任者は誰でもいい”という現場はあります。

しかし、経営者側も雇われる側も、設備の仕事を舐めてはいけません。

設備には、専門用語がありますので、初心者は、先輩が何を言っているのか理解できません。

教わったことは、必ずメモをとらなければ忘れます。

よって、勉強は欠かせません。

また、設備の仕事は煩雑です。

長年の経験と勘がものをいいます。

現場が持つ独特のクセもあります。

瞬時に不具合を見抜いて、すぐに対応をしなければいけません。

ですから、これから設備を始める者が、上位設備員の求人に申し込んだら痛い目に遭います。

求人票を見る際は、責任者候補の募集なのかを、必ず見極めてください。

事例2:まとめ

求人票には『上位資格者』を求め、『高給』で紹介/『統括責任者募集』の記載は無し。

「本当は、責任者募集の求人ではないか?」といった疑念が湧く。

会社への問い合わせで、「実は、責任者の募集です」という旨を知る。
 

 

3. 夜勤明けを公休扱いにしている会社

【求人票(フルタイム)】

就業場所ホテル○○○東京○○
賃金(税込)a+b  192.000円~289.000円
従業員数企業全体  116人
就業場所    3人
(うち女性   0人)
(うちパート  0人)
年間休日数109日
就業時間⑴ 09:00~18:00
⑵ 09:00~08:59
就業時間に関する特記事項
⑵仮眠時間7時間
休日等週休二日制
6か月経過後の年次有給休暇日数 10日
仕事の内容ビジネスホテルに常時勤務し、日常点検
(各設備監視、メーター検針、記録取り等)
業者による改修工事の立合い業務

例えば、求職者が上の求人票をご覧になられたとします。

求人票を見た印象

  • 就業場所の印象…勤務地をスマホで調べれば、"最新設備のキレイな職場"という印象です。
  • 賃金の印象…19.2万円~28.9万円は、経験年数で考慮してくれそうです。
  • 従業員数の印象…就業場所3人は小規模現場です。
  • 年間休日数…109日は平均的です。
  • 就業時間の印象…1直が日勤2直が泊まり勤務です。
  • 休日等の印象…週休2日制・年次有給あり/一般的です。
  • 仕事内容の印象…ビジネスホテルの仕事は、人を魅了する洒落た感じがします。


上の求人票を見て、いくつかの条件が自分の希望と合えば、求職者は嬉しいはずです。

ところが、あの手この手を使った中でも一番えげつないのが、この事例3です。

あなたは、この求人のどこが、えげつないのか分かりますか?

この求人は、泊まり勤務があります。

嬉しいことに、仮眠時間が7時間もあります。

しかし、勤務体制(シフト)について詳しい説明がありません。

つまり、泊まり勤務があれば、『1直日勤2直夜勤―明け―休み』である流れを示さなければなりません。

ところが、この求人票には、『1直―2直―明け―休み』が記載されていませんでした。

ということは、夜勤明けを公休扱いしている可能性があるのです。

もし、そこで嫌な予感がしたら、自分でシフト表を作って確かめる必要があります。

勤務の流れが『1直―2直―明け―休み』であるかを、シフト表を作って確かめてみる

なぜ、シフト表を作って確かめてみる必要があるのか?

なぜなら、泊まり勤務では、“夜勤明けの次の日が休みである”というのが大事なのです。

泊まり勤務のご経験がある人は、ご存知かと思いますが、夜勤明けの日は体がしんどいです。

数時間の仮眠を取っても翌朝、ダルさを感じます。

さらには、夜勤明けの翌日が出勤という職場であれば、疲れがたまる一方です。

あなたが、そのような職場で勤務しないように、シフトの流れを確かめなければいけません。

少ない情報で、夜勤明けが公休扱いであるかを見極める方法

まず、求人票の従業員数をご覧ください。就業場所が3人です。

試しに、3人体制のシフト表を『1直―2直―明け―休み』の流れで作ってみます。

例1. 表を作ってAさん・Bさん・Cさんの3人で、シフトを順繰りに回してみます。

設備員
Aさん121212
Bさん12121
Cさん1212

上のシフト表を見て、おかしいのが、お判りでしょうか?

どこが、おかしいのか?

  • 1週目の月曜日は、2直がいません。
  • 木曜日は、1直がいません。
  • 金曜日は、2直がいません。
  • 2週目の月曜日は、1直がいません。
  • 2週目の火曜日は、2直がいません。


実はこれ、最初から答えが決まっています。

従業員数が3人以下である場合『1直―2直―明け―休み』の流れでは、シフトが組めないのです。

お解りいただけましたでしょうか。

したがって、従業員数4人から『1直―2直―明け―休み』の流れでシフトが組めます。

試しに、4人体制のシフト表を『1直―2直―明け―休み』の流れで作ってみます。

例2. 今度は、Ⅾさんを含めた4人で、シフトを順繰りに回してみます。

設備員
Aさん121212
Bさん12121
Cさん1212
Ⅾさん21212

↑この表こそ『1直―2直―明け―休み』の流れが完結するシフトです。

4人以上の従業員数で、シフトが滞りなく成立します。

どこにも穴がありません。

ここで、話を3人体制に戻し、公休無しのシフトを作って検証してみる

あえて、公休のないシフトを3人で回してみたいと思います。

試しに、3人体制のシフト表を『1直―2直―明け』の流れで作ってみます。

例3. 今度は公休の無いシフトを3人で順繰りに回してみます。

設備員
Aさん1212121
Bさん2121212
Cさん121212

↑『1直―2直―明け』の流れで3人体制のシフトが完成しました。

公休がなければ、3人体制でも滞りなく予定が組めます。

しかし、勤務の流れは完結しましたが、このシフトでは体調を崩しかねません。

このようなシフトで働いたら、自律神経失調症と心筋梗塞になる恐れがあります。

夜勤明けを法定休日にしてはいけない理由

労働基準法では、1週間に1日の法定休日を設ける決まりです。

法定休日は、0:00~24:00までが休みを示します。

ですから、夜勤明けは法定休日ではありません。

もし、夜勤明けを法定休日にしているのであれば、法令違反です。

しかし、仮に、週内に公休日があれば、法定休日は守られています。

求人票を見る際には、その辺の注意が必要です。

事例3:まとめ

3人体制で、泊まり勤務の求人に疑問を持つ。

検証結果、この求人の週休2日制は、嘘である可能性が高い。

検証が間違いでなければ、"夜勤明けを公休扱いにしている会社"の疑いあり。
 

 

人生を決める転職であなたが騙されないために

ここまで3つの事例を紹介しましたが、どの事例も同じ特徴があります。

それは、どの事例も“都合の悪い事実を覆い隠すかたちで”新人募集をかけています。

やはり、人が会社を運営する以上は、必ずどこかに不備があります。

それを、さらけ出すか、さらけ出さないかの違いです。

きれいごとだけでは、世の中を回せませんから、事業主だって必死です。

しかし、雇われる側も、煮え湯を飲まされてばかりではいられません。

何としてでも事業主の罠をかいくぐって、再就職に臨まなければなりません。

皆さんが理想の職場に就けますように、これからも有用な情報をお届けします。

以上、ここまで、3つの事例をご紹介させていただきました。

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追記:おまけの事例

4. 『賞与あり』とは嘘でした

【求人票(フルタイム)】

 賞与
(実績)
あり (前年度実績)
年2回 計  月分 又は 0万円~ 22万円

ダマしの手法の一つ『なんちゃってボーナス』です。

実際にあった、現場労働者募集の求人項目です。

賞与が『あり』で『22万円』と記載されています。

ですから、一見、誰でも賞与がもらえると期待します。

ところが、実を言うと現場労働者は賞与をもらえません。

なぜなら、現場労働者は『0万円』に該当します。

現場労働者は、賞与をもらえないのに、なぜ、賞与の記載があるのか?

それは、前年度に『22万円』支払った実績があるからです。

“嘘じゃない”という含みを込めて『0万円~22万円』と表記し、求人につやを出しています。

じゃあ、記載されている『22万円』は誰に該当するのか?

会社上層部の人に該当します。

正直と言えば正直ですが、これなら賞与の記載はしない方がマシです。

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